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「買い物くらい、カラダ動かせ♪」

主に布団を収納するのだから、中段や底板をスノコにする方法もある。風通しをよくするための知恵のようだ。比較的湿気の多い一階の押入れには是非採用しておきたいが、今回は三階なので、さほど重要性を感じなかった。最近主婦に大人気の通販にもスノコの既製品があるので、後日たやすく購入できるからと、今回は単に板張りで済ませた。でも後日もそのままとなっている。人間、思いついた「その時」に対処するのが正解。いつかそのうち・・・は無いに等しい。

「新居に移ったら『いいものを少なく』の信条で生活をしようね」
妻との堅い約束で、納戸と呼ばれる物置部屋は作るのを止めた。その代わり、季節ごとに入れ替える家電用品などの収納場所は多めに確保する必要があった。

妻の格言によれば、
「収納場所があるからこそ、余分なものが散乱しない美しい生活の場が保てる」
のだそうだ。

物入れスペースとしては、階段の下が真っ先にターゲットとなった。アパートの階段下も含めて、合計3ヶ所の階段下収納空間がある。奥に長く、途中で頭が当たるなど、とにかく使い勝手が悪いのだが、階段幅を一メートル以上確保していたので、片側に物を並べても、蟹歩きで何とか奥まで入って行ける。暖房機器や季節の飾り物などをしまっておく場所として重宝されることとなった。

誰にも見られることは無いので、内装は石膏ボードにビニールクロス張りだが、奥の方に給気口を付けておいたので、多少の空気は循環しているはずだ。しかし、一階のそこは、ほんの少し空気が重い気がする。自然の摂理で、きっと湿気が多いのだろう。近々、スノコ板を3枚ほど購入し、床に敷き詰めてからモノを置く方が良いかもしれない。

「あなた、通販で買えるわよ」
「テレホンショッピング、買い物くらい、体動かせ♪」(さだ まさし)

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